暮らし

七夕伝説にまつわる豆知識!織姫と彦星は実は怠け者夫婦!?

こんにちは、irodori編集部のツッチーニです☆彡

もうすぐ七夕だ。

七夕と聞いてパッと思いつくのは、願いを書いた短冊を笹に飾る行事だ。

織姫と彦星にまつわる伝説を思い浮かべる人もいるかもしれない。

ところで、この七夕伝説を正確に説明できる人はどれくらいいらっしゃるだろうか。

実は私も調べてみるまでよくわかっていなかった。

織姫と彦星が1年に1度会える機会が七夕なのだ、というおぼろげな知識しかなかった。

そこで今回は私が調べた七夕伝説にまつわる物語を紹介し、七夕に思いを馳せてみたい。

織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)の物語


七夕伝説は実は諸説ある。
今回は最も一般的に知られている「織姫」と「彦星」の物語を紹介したい。
これは中国発祥の物語で、神様によって離れ離れにされた夫婦が1年のうち1日だけ会うことを許されたという話である。

ちなみに、織姫と彦星はそれぞれ、
*織姫:裁縫をつかさどる星(こと座のベガ)
*彦星:農業をつかさどる星(わし座のアルタイル)
の象徴とされていた。

そもそも、なぜ二人は離れ離れにされてしまったのか…
離れ離れにされてなかなか会えないというのは、なんだかロミオとジュリエットの話のような悲劇的な要素を感じる。

しかし、

ここから織姫と彦星の物語を紹介していくが、どうも彼らが離れ離れになった原因は自業自得な自ら招いた災難のような印象がある。

このような具合なのである⬇

天の神様には「織姫」という名のそれはそれは美しい娘がいた。
織姫は機織り(はたおり)の仕事を一生懸命しており、神様はそんな娘を誇りに思っていた。
誇りに思うと同時に、あまりに織姫が仕事一筋であったために婚期を逃すのではないかと気になってもいた。

「娘はまるで結婚のことなど考えていないらしい、こうなったら私の方から生きの良い若者を見繕ってやらねばなるまい。」
神様は娘に見合う婿を探すことにした。

婿の候補は簡単に見つかった。
彦星という名の牛飼いの青年である。
真面目に働く彦星の姿を見て、この青年こそ娘を幸せにしてくれるの婿にちがいないと神様は確信した。
神様はすぐに娘の織姫に結婚の話を切り出した。

「お父様ったら、あんなに熱心に結婚を勧めてきて何なのかしら。私としては今の仕事が大好きだし、生活に何の不満も持っていないのに。」
などと初めのうちは聞く耳を持っていなかった織姫だが、いざ彦星に会ってみると意見が変わった。

「あら、なんとまぁ精悍(せいかん)な顔つきの誠実そうな方なのでしょう。」
とすっかり彦星に魅了されてしまったのである。

彦星のほうも、
「なんて美しい女性だろう。このような方と結婚できるなんて夢のようだ。」
とすぐに織姫のことを気に入った。
そんなわけで結婚話はまとまった。神様はご満悦である。

二人はすぐに一緒に暮らすようになり仲睦まじい生活を送った。
だが、これまでと一転して全く仕事をしなくなってしまった。
「織姫よ…」「彦星様…」などと言って、ぼんやりと毎日を過ごして怠けてばかりなのである。

これに激怒したのは神様である。
「おいおい、おまえたち。ちょっとは仕事をしたらどうなんだい。結婚してからすっかり堕落した生活になってしまっているではないか。」
などと指摘しても織姫と彦星はなかなか重い腰をあげない。

ついに神様は権力を発動した。
天の川を境(さかい)にして、織姫を西に、彦星を東に、それぞれを引き離す強行措置をとったのである。
二人はお互いの姿を見ることができなくなってしまった。
織姫も彦星も嘆き悲しみ、なおさら何もしなくなってしまった。

困った神様は、以前のように毎日まじめに働くようであれば7月7日だけは会っても良いという提案をした。
二人はまじめに働くようになり、こうして毎年7月7日の夜は織姫と彦星が会えることになったというわけである。

めでたしめでたし。

・・・

そう、織姫と彦星は結婚してまじめに毎日働いていればこんなことにはならなかったのである。
私が最初に自業自得だと言ったのはこういう理由だったのである。

というわけで、私は今年の七夕の夜は天の川を見上げながら
「もっと仕事がんばります」
と誓いを立てることに決めた。

以上、織姫と彦星の物語について詳しく紹介させていただいた。
こういった古くから伝わる物語は、国や地域によっても脚色されていたりもするので興味を持った方は色々と調べてみてはいかがだろうか。

機会があれば、なぜ笹に短冊を飾るのかといった話も今後取り扱ってみたいと思っている。

ちなみに、現在irodoriでは七夕イベントを絶賛開催中である。
短冊を沢山用意して皆様のご来店をお待ちしています(^^)

最後まで読んでいただきありがとうございました。